0906matsumoto_3先日、大河ドラマで荒木村重の謀反を取り扱っていました。

荒木村重は一介の浪人の身から摂津一国の支配を信長から任された大名にまで昇進していましたが、結局信長に反旗を翻し、敗れました。

彼が謀反を起こす伏線として描かれるセリフで「所詮、自分たちは使い捨ての駒だ」みたいなことが随所に出てきていました。

彼ほど大出世した人でもそう思うというのは戦国の世だからなのか、勤め人の身だからなのか。


荒木村重が謀反に至る心境が僕にはすごくよくわかる気がします。
まだサラリーマンをやっていた頃、がんばって出世した先に何があるのか、役員になれるのはほんのひと握りで他の人は業績が悪化したら少し多めの退職金を出されて放逐されるだけではないかと。
しかも年齢が行っていると他社ですんなり働くのも難しい。
かと言って、例えば40歳くらいで切り捨てられたとして、その時点で将来働かなくてもいいくらいの蓄えがあるとは思えない。
毎日、毎日、上司にこびへつらい、取引先には怯えながら、そんな生活を何とかこなしていって、その先にあるのはショボイ待遇、下手すると早期退職勧奨。 
そりゃ、荒木村重の気分は良くわかる。自分が天下人にならんとする気持ちは痛いほど分かる。しかも村重は織田家の重鎮で実力がある。

僕らはその後の顛末を知っているから、村重の謀反は無謀だったと言えるけど、その時点の当事者ならそんなことは言えなかったと思います。

というか、僕が考えすぎなのかもしれんけど。いや、日々働いてどうせ使い捨てにされると思っている人は多いはず。でもその状況を思うように変えられると思って(無謀にも)賭けに出る人はあまりいないというだけかもしれない。

そんなわけで、荒木村重に対する考え方が最近は結構変わってきたという話でした。